はじめに|子育て費用は想像以上にかかる?
子どもを育てる上で避けて通れないのが「お金」の問題。特に物価上昇が続く今、「子育てにいくらかかるのか」「今の貯蓄で足りるのか」と不安に感じている保護者の方も多いのではないでしょうか。
この記事では、2025年の最新データをもとに、子育てにかかる費用を年齢別・教育費別に詳しく解説。さらに、効率的な家計管理や支援制度についても紹介します。

子育てにかかる総額はいくら?【2025年最新データ】
文部科学省や厚生労働省の調査を基にすると、1人の子どもを大学卒業まで育てるための総費用は以下の通りです。
区分 | 公立の場合 | 私立の場合 |
---|---|---|
幼児期(0〜5歳) | 約300万円 | 約550万円 |
小学生 | 約500万円 | 約950万円 |
中学生 | 約450万円 | 約700万円 |
高校生 | 約400万円 | 約950万円 |
大学生 | 約550万円 | 約950万円 |
合計 | 約2,200万円 | 約4,100万円 |
※教育費・生活費・習い事・医療費・衣類等を含む

年齢別に見る子育て費用の内訳

0〜2歳|初期費用と育児用品に注目
・出産〜育児初期にかかる費用:約50万〜100万円(出産準備、ベビーベッド、チャイルドシートなど)
・月々の生活費:約3〜5万円(ミルク、紙おむつ、医療費など)
※出産育児一時金(50万円)や乳幼児医療費助成の活用を。
3〜5歳|保育園・幼稚園+習い事費用が増加
・保育料は無償化対象。ただし給食費・延長保育は自己負担(月1〜3万円)
・習い事(リトミック、水泳、英語など)も平均5,000円〜1万円/月ほど必要に。
6〜11歳(小学生)|教育費のピークが始まる
・公立小学校の学費:年平均6万〜10万円(給食・教材費など)
・私立の場合:年40万〜100万円と大きな差が。
・学習塾・通信教育:約1万〜2万円/月
・子ども1人の年間支出:約40万〜80万円(公立)/約100万円(私立)
12〜14歳(中学生)|塾と部活動費が急増
・教育費の平均:年15万〜35万円(公立)/約100万円(私立)
・学習塾や受験対策:月1〜3万円
・部活動・遠征費用も数万円/年
15〜18歳(高校生)|大学受験に向けた支出が本格化
・授業料:公立で年平均12万円、私立で年30万〜100万円
・塾・予備校費用:年間20万〜100万円
・定期代、模試代、受験料(私立大は1校3〜5万円)
18歳以降(大学・専門学校)|最も費用がかかる時期
区分 | 授業料(年) | 4年間総額(平均) |
---|---|---|
国公立大学 | 約55万円 | 約250万〜300万円 |
私立文系 | 約80万円 | 約350万〜400万円 |
私立理系 | 約120万円 | 約500万〜600万円 |
・仕送り:月平均7〜9万円(下宿の場合)
・奨学金の活用や教育ローンも検討が必要
子育て費用を抑えるコツ
- 中古品・お下がりを活用する
- 公的支援制度をフル活用(児童手当、医療費助成、保育料無償化など)
- 定期的に家計を見直す(家計簿アプリ、支出カテゴリ別に管理)
- 教育費は早めの積立(学資保険・ジュニアNISA)を活用
家計に役立つ支援制度まとめ【2025年版】
支援名 | 内容 | 申請先 |
---|---|---|
児童手当 | 月1万〜1.5万円(中学卒業まで) | 市区町村 |
出産育児一時金 | 出産1回あたり50万円 | 健康保険組合 |
保育料無償化 | 3〜5歳(世帯収入に応じて0〜2歳も) | 保育施設・市区町村 |
高校無償化 | 年収約910万円未満世帯対象 | 学校または教育委員会 |
まとめ|子育て費用を「見える化」して未来に備える

子育てにかかる費用は一見すると高額ですが、「どの時期に・何に・いくら必要か」を把握することで、準備と対策が可能です。
大切なのは、情報収集と計画的な家計管理。将来を見据えた「教育資金の見える化」を始めることが、安心の第一歩になります。
コメント