我が子に起きた“その瞬間”
まず落ち着きましょう！子どもの熱性けいれんは決して怖いものではありません。とよく書いてあるのを見受けられるのですが、私は実際に体験し正直恐怖でした。 私の娘が３歳頃、３９°の熱があり座薬を指して５分後娘は白目になり体が硬直し唇が紫になり鼻から血が出て呼吸が止まりました。これを聞いただけでも怖いと思いませんか？？ その後救急車を呼び、病院で検査をしてもらいました。 そこで初めて「熱性けいれん」という病気を知りました。
その後も再発する可能性がありましたが娘は再発する事無く、兄弟にも起こる可能性があるみたいですが弟２人は熱性けいれんが起きることがありませんでした。 私はこの経験で皆さんに「熱性けいれん」とはどういう病気かを知ってほしいなと強く思います。
この記事では現在小さい子供がいるかた、自分の子供が熱性けいれんを発症してしまい不安に思っている方に少しでも役に立てればと思い記事を書きました。
熱性けいれんの概要
熱性けいれんとは、主に乳幼児期に見られる“発熱に伴うけいれん発作”のことです。
生後6か月〜5歳ごろの子どもに多く、特に発熱時に突然けいれんを起こすことがあります。
決して珍しいものではなく、子ども10人に1人が経験すると言われているほど。
健康に育っている子でも、突然起こることがあり、初めて見ると非常に驚く症状です。
一度だけで終わるケースもあれば、熱が出るたびに繰り返す子もいます。
多くの場合は、子どもの成長とともに自然と起こらなくなりますが、5歳を過ぎてもけいれんが続くような場合や、発熱がないのにけいれんが出る場合は、てんかんなど他の原因も考えられるため、医師の診断が必要です。
熱性けいれんの原因
熱性けいれんは、文字通り「熱が引き金になって起こるけいれん」です。
小さな子どもはウイルスや細菌による感染症にかかりやすく、熱を出すこともよくあります。
その発熱がきっかけとなって、けいれんを引き起こしてしまうのです。
ただし、なぜ発熱でけいれんが起きるのか、その仕組みはまだはっきりとは解明されていません。
現在は「高熱によって脳の神経のバランスが一時的に乱れることで、けいれんが起こるのではないか」と考えられています。
また、遺伝の影響もあるとされており、親やきょうだいに熱性けいれんの経験がある場合は、発症しやすい傾向があると言われています。
熱性けいれんの主な症状
熱性けいれんは、たいてい38℃以上の発熱が出始めてから24時間以内に起こります。
突然、手足がピクピクとけいれんしたり、全身がガクガクと震えたりします。
このとき、子どもは意識を失って反応がなくなり、顔色が青白くなることもあります。
初めて見たときは、あまりにも衝撃的で、「息してる？」「死んじゃうの？」と思うほど不安になるかもしれません。
ですが、ほとんどの場合は2〜3分ほどで自然におさまり、その後はぐったりと眠ってしまうことが多いです。
🔸典型的な熱性けいれんの特徴は、次のようなものです
- 熱が出はじめてから24時間以内に起こる
- 全身または左右対称にけいれんする
- けいれんは数分以内に自然に止まる
- 発作後、しばらく寝てしまう（これは正常な反応です）
多くのケースでは、熱性けいれんそのものによって脳にダメージが残ることはほとんどないとされています。
ただし、「熱性けいれんと似たような症状を起こす他の病気」もあるため、
- けいれんの時間が長い
- 意識がなかなか戻らない
- 一日に何度も繰り返す
などの場合は、早めに医療機関で診てもらうことがとても大切です。
熱性けいれんが起きたときの対応と受診の目安
もし、わが子が目の前で突然けいれんを起こしたら──
パニックになって当然です。私もそうでした。
けれど、そんなときこそ親ができる“いくつかの基本対応”を知っておくことが大切です。
完璧じゃなくても大丈夫。次のポイントだけ覚えておきましょう。
🔸まずは、安全を確保することが最優先です。
- けいれん中の子どもは、自分で身を守ることができません。
転倒やぶつかりそうなものを避けて、ベッドや床などの安全な場所に寝かせてあげましょう。 - 吐くことがあるため、体ごと横向きにしてあげると窒息のリスクを減らせます。
（顔だけではなく、体全体を横にするのがポイントです） - 体を強く押さえたり、口の中に手や物を入れたりするのは絶対NG！
余計に危険を招くことがあります。
🔸けいれんの様子を冷静に“観察”することも大切です。
- 病院での診断のために、「いつから？どれくらい？左右対称？手足の動き？」などを
できる範囲で覚えておきましょう。 - スマホで録画できればベストですが、無理に撮らなくても大丈夫です。
言葉で説明できれば、医師にとって十分な情報になります。
🔸けいれんが止まった後でも、必ず受診を！
- 多くの場合、熱性けいれんは数分で自然に治まります。
でも、**「熱性けいれんではない別の病気」**の可能性もあるため、
必ず医療機関で診てもらいましょう。
🔸こんなときは、迷わず救急車を呼んでください。
- けいれんが5〜10分以上止まらない
- 意識がなかなか戻らない
- 呼吸が苦しそう or 顔色が悪いまま
→ このような場合は、薬でけいれんを止める必要があることもあるため、すぐに医療機関へ。
🔸繰り返す熱性けいれんについて
最近では、典型的で短時間の熱性けいれんの場合、予防薬を使わないことが一般的になっています。
ただし、以下のようなケースでは医師と相談のうえで予防薬を検討することもあります：
- けいれんが長く続く
- 左右非対称の動きがある
- 1日に2回以上起きる
- 発達の遅れがある・家族歴がある
- 1歳未満や、38℃未満でけいれんを起こす など
熱性けいれん時のチェックポイント一覧
| チェック項目 | 内容 | 対応の目安 |
|---|---|---|
| ⛔ けいれんが5分以上続く | 通常の熱性けいれんは2〜3分で止まります | 救急車を呼ぶ／すぐに病院へ |
| ⛔ 1日に2回以上けいれんした | 24時間以内に複数回の発作がある場合は注意が必要 | 必ず医師に相談を |
| ⛔ けいれん後に意識が戻らない | 呼びかけに反応しない、ぼーっとしている状態が続く | 救急車の要検討 |
| ⚠️ 38℃未満の発熱でけいれん | 熱性けいれんではない可能性も | 病院で詳しく診てもらう |
| ⚠️ 左右非対称な動き | 体の片側だけがけいれんするなどの特徴がある場合 | 神経系の検査が必要なことも |
| ⚠️ 発達の遅れ・てんかんの家族歴がある | 特に1歳未満のけいれん時に考慮が必要 | 医師にしっかり相談を |
| ✅ けいれんが2〜3分以内で止まった | 典型的な熱性けいれんの可能性が高い | 念のため受診・経過観察 |
| ✅ 体を横向きにして安全確保できた | 吐物による窒息を防ぐ大事な対応 | 落ち着いて見守る |
💡ポイント：
- ⛔→危険サイン（すぐ病院へ）
- ⚠️→受診を強くすすめるサイン（自己判断NG）
- ✅→正しい対応ができているかの確認
まとめ：熱性けいれん、慌てずに向き合うために
熱性けいれんは、親にとって本当にショックで、不安になる症状です。
でも、多くの子どもに見られるもので、ほとんどは後遺症もなく回復します。
私自身も、わが子のけいれんを目の前にして、涙が出るほど怖い思いをしました。
けれど、「正しい知識」と「最低限の対応」を知っていたおかげで、冷静に動けた瞬間もありました。
この記事が、これから子育てをする方や、今まさに不安な思いをしている方にとって
“知っておいてよかった”と思える安心材料になればうれしいです。
「怖い」から「備える」へ。
あなたとあなたのお子さんが、笑顔で毎日を過ごせますように。
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